サメ映画ファンに満足してもらいたい!話題の国産サメ映画「温泉シャーク」のプロデューサー永田雅之さん
CAMPFIREパートナーのりょうかんが過去にサポートしたプロジェクトオーナー(起案者)に「クラウドファンディングのその後」を伺う対談企画です。
今回は、熱海市を舞台に撮影された特撮サメ映画『温泉シャーク』の制作プロジェクトを実施して1140万円を集めた映画プロデューサー・永田雅之さん(株式会社PLAN A)との対談をお届けします。
永田雅之(ながたまさゆき)さんは、日本発のジャパニーズサメ映画『温泉シャーク』をプロデューサー。全国自主怪獣選手権2連覇の鬼才・井上森人 さんを脚本監督に迎え、サメ映画バイヤー・サメ映画ルーキー 協力の元で、日本の有名温泉地・熱海を舞台に特撮アクション映画を制作されました。
制作に先立って実施した クラウドファンディング では、開始からわずか5時間で目標金額100万円を達成。1支援ごとに作中で登場するサメが増える「サメマシマシプラン」というリターンが話題を呼び、最終的に 1278人 という桁違いの支援者を集めて大成功されました。
クラウドファンディングの盛り上がりそのままに全国劇場公開が決定!
2024年7月5日(金)から全国34館で上映されることになりました。大手ではない制作会社による特撮映画としては異例とも言える展開です。
公開前から世界のサメ映画界に殴り込みをかける勢いで盛り上がりを見せている温泉シャーク。全国の映画館での公開を控えた今だからこそ聞ける、クラウドファンディング挑戦から全国公開に至るまでの「プロジェクトの裏側」を伺いました。
おトクなデジタル映画鑑賞券
- プロジェクトデータ
- キッカケは?熱海を舞台に「世界に発信する映画」を目指して企画。構想から5年かけて完成した作品
- 映画自体の認知を高められると思った。クラウドファンディングを実施することを決めた理由とは?
- 開始前にフォロワーを1000人に。制作プロセスを共有しながら盛り上げていく作戦が大成功!
- クラウドファンディングの反省点は?一人で頑張りすぎた。チームを作って役割分担するのがいい。
- 成功の秘訣「サメマシマシプラン」は予想以上の副産物をもたらしてくれた。絶大なPR効果を発揮!
- 映画上映も「初動のスタートダッシュ」が一番大事。話題が話題を呼ぶ循環をみんなで作り上げよう
- 今後の展開は?大事にしたいのは軸をブラさないこと。サメ映画ファンに満足してもらえるように。
- りょうかんにクラウドファンディングの相談をしよう
プロジェクトデータ
プロジェクト名
【特撮×温泉】日本発サメ映画『温泉シャーク』制作プロジェクト!2023年完成
募集期間:43日間
2023年6月4日~2023年7月17日
調達金額:11,406,100円
支援者数:1278人
プロジェクトURL
https://camp-fire.jp/projects/view/650832
プロジェクトオーナー詳細
・CAMPFIRE:温泉シャーク
・X(Twitter):@hotspringshark
・公式サイト:https://hotspringshark.com/
CAMPFIREアワード2023 カテゴリ大賞受賞
以下、CAMPFIREパートナーの岡田良寛(りょうかん)と、プロジェクトオーナー(起案者)の永田雅之さんの、2者対談の様子をお届けます。
■ 永田雅之(起案者)
・Facebook:@masayuki.nagata.7
・X(Twitter):@masa_21
・株式会社PLAN A 代表取締役
■ 岡田良寛(CAMPFIREパートナー)
・通称:りょうかん
・X(Twitter):@ryokan_1123
・note:@ryokan1123
対談日:2024年6月25日
キッカケは?熱海を舞台に「世界に発信する映画」を目指して企画。構想から5年かけて完成した作品
映画の全国公開を間近に控えた忙しい時期にも関わらず、対談の時間を作っていただいて、ありがとうございます!
来週末の 2024年7月5日(金) に公開される純国産サメ映画『温泉シャーク』ですが、どんな作品なのか改めて教えてもらってもいいですか?
こちらこそありがとうございます。
そうですね。映画『温泉シャーク』は、特撮×温泉×サメの大群という切り口で制作した日本発のサメ映画です。
私自身が7年ほど前に「熱海」に移住したんですが、この町で活動する中で「熱海の魅力を伝えるために何かしら映画作品をつくりたい」という思いを持つようになり、企画することになった映画になります。
作中の登場する架空の温泉地「S県暑海市(あつみし)」は、完全に “熱海” をモデルにしてますよね!
ストーリーのあらすじは 大友しゅうま さんが投稿していた映画紹介マンガがわかりやすかったです!
S県暑海市では温泉客がこつぜんと姿を消す連続失踪事件が発生していた。しかも、被害者はその後、海でサメに襲われた遺体として発見されるのであった。捜査に乗り出した警察署長は、古代から蘇った獰猛なサメが暑海各地の温泉を行き来し人々を襲っている事実を突き止めるのだが・・・。戦いは温泉地VS凶暴サメに!
・公式HP:https://hotspringshark.com/
・公式X:https://x.com/hotspringshark
6月23日に実施された熱海市民向けの先行試写会の参加者からは「馴染みのある場所や景色が登場していて嬉しかった」という感想も聞こえてきていました。熱海が聖地化しそうな予感がします…!
僕は映画監督のスティーヴン・スピルバーグが大好きなんですけど、彼が1975年に制作した映画『ジョーズ』のロケ地も、マーサズ・ヴィニヤード島という人気の海辺の観光リゾート地。
熱海という場所と似ている印象を持っていたので、その点ではインスピレーションを受けている部分があります。
ちなみに、熱海を舞台に映画を撮りたいというところから「サメ映画にしよう」という発想に至ったのは、どのような流れだったんですか?
熱海と言えば「海と温泉」。海を題材にする映画と言えば「サメ」だなぁ…、というのが最初の発想です。
そこから構想を膨らませて、日本らしさでもある「温泉」と、映画ジャンルとして人気のある「サメ」を組み合わせれば、世界に発信できる国産映画ができるかも・・・?
そんな単純な流れで企画していきました。(笑)
そんなノリで企画されたんですね!(笑)
企画の構想自体はいつ頃から考えていたんですか?
最初に考えたのは2019年ぐらいだったと思います。2020年ぐらいには、周りの人に「温泉シャーク」の構想を話をしていたらしいので。
2020年の年末には「2021年に映画を作ろう」と決めたことは覚えています。それが温泉シャークの原点でした。
2021年に制作しようと思っていたものの、実際にクラウドファンディングをしたのは2023年の夏。スタートが遅れたのは何か理由があったんですか?
当時はコロナ禍の真っ只中だったので動き出せなかった部分がありました。とは言え、監督を務めてくれた井上森人さんはすでに脚本を書き始めてくれていて。
しかし、2021年7月に熱海市伊豆山で土石流災害が発生。熱海在住の身として「こんな時期に余計な混乱を生むようなことをやるのは不謹慎だろう」と感じて、一旦頓挫させることにしたんです。
でも、井上森人監督も含めて「やっぱり『温泉シャーク』という作品を形にしたい」という想いが燻っていて。
そんな想いが溢れ出して、2022年の年末から制作に向けて本格的に再始動し始めた、という流れになります。
そうか、当時はそういう時期でしたね…。本格始動までに色々な紆余曲折があったことを初めて知りました。
映画自体の認知を高められると思った。クラウドファンディングを実施することを決めた理由とは?
2023年から本格的に映画制作を動き始めたということですが、当初からクラウドファンディングの活用は想定していたんですか?
そうですね。
最初からクラウドファンディングをやる方向で検討してました。
というのも、今回の映画製作に協力していただいたサメ映画の専門家( サメ映画ルーキー )から
「サメ映画ファンの方々がクラウドファンディングで盛り上げてくれた事例実績があるからやったほうがいいのではないか」
というアドバイスをいただいていたんです。
なるほど。過去にサメ映画のジャンルで成功していたプロジェクト事例があったんですね!
ただ、正直に言うと、私自身はクラウドファンディングにはあまり前向きじゃないところもあり…。(笑)
プロジェクトを進めるのに労力がかかる上に、リターンに関して配送などもかなり大変な部分があることを理解していたので、迷っていたところもありました。
そうだったんですね…!
あまり前向きに捉えていなかった永田さんが、クラウドファンディング実施を判断した要因はなんだったんでしょう?
ひとつは、サメ映画好きの人たちがクラウドファンディングに対して抵抗がなさそうという環境要因。これは非常に安心できるポイントでした。
加えて、製作資金や海外の映画祭に持っていくための費用の調達がしたかった。少しでも資金が集まれば、世界にジャパニーズサメ映画を発信する施策にも取り組めるようになると考えて前向きになりました。
さらに言えば、クラウドファンディングを実施することで、この映画自体の認知度を高めることにも繋がるだろうと、活用することにしました。
非常に納得です…!
サメ映画ファンがすでにクラウドファンディングに慣れていた(抵抗感がなさそうだった)という点が大きかったかもしれませんね!
そこから CAMPFIREパートナー として活動する僕との初回打ち合わせをしたのが、2023年4月14日のことでした。ミーティングをしたときの印象など記憶に残ってますか?
自分でもクラウドファンディングに関する知識はあるほうだと自負してました。でも、自分一人でやっていると思考の整理ができずに不安に感じる部分も出てきます。
やることのリストアップや準備を含めて、壁打ちの相手になってもらうこともできて、すごく役に立った印象が残ってます。
言わせたみたいですみません。(笑)
役に立っていたと言っていただけて安心しました。
開始前にフォロワーを1000人に。制作プロセスを共有しながら盛り上げていく作戦が大成功!
今回の映画『温泉シャーク』のクラウドファンディングを通じて、個人的に最も印象的だったのが「X(旧Twitter)の活用のうまさ」です。
プロジェクト公開前から積極的に運用をし始めて、フォロワーを巻き込みながら大きなムーブメントを起こしていたように感じています。
当初からSNSは積極活用していこうという作戦だったんですか?
そうですね。クラウドファンディング開始時点で「フォロワー0人」から始めるのは大変だろうと言うことで、ページ作成に着手する前の2023年3月時点で旧Twitterの新規アカウントを作って運用を始めました。
クラウドファンディング開始までに、まずは「フォロワーを1000人にする」という数値目標を設定して、フォロワー数を増やしながらクラウドファンディングをスタートするまで盛り上げていこうという作戦で、積極的に発信するようにしていました。
ゼロから立ち上げてクラウドファンディング開始までにフォロワーを1000人達成させていましたよね!
運用開始から3ヶ月ほどでフォロワー1000人まで増やすことに成功したのも、本当にすごいなと感じてました!
発信する際に意識していたことなどはありましたか?
クラウドファンディングまでのカウントダウンを盛り上げていくことを狙ってはいたんですけど、それだけではなく、距離感の近さを感じてもらえるように「スタッフ(中の人)はこんな人ですよ」ということが伝わる発信を意識してました。
あとは、制作する過程自体を透明化して、映画ファンの人にも作っている過程を楽しんでもらえるようにすることも意識的に取り組んでいました。「制作プロセスを一緒に楽しむ」という発想は、全国上映を目前とした今でも変わらないスタンスです。
これまで100件以上のプロジェクトに関わってきてますが、クラウドファンディングをキッカケにTwitter(X)でファンを巻き込みながら盛り上げ続けることに成功した、とても稀有な事例だと思ってます…!
エゴサーチのスピードも圧倒的だった上に、リプの返信もめちゃくちゃ早くて面白いものが多かったように感じるんですが、アカウントの運用は永田さん自身でやられていたんですか?
そうですね。ほとんど全部を私がやってました。
エゴサーチが早くなったのは、単純に反応が気になっていたからなんですけど、リプ返答については「面白いリプを返さないと作品自体を面白いと思ってもらえない」という意識を持って必死にやっていましたね。
リプのひとつひとつの積み重ねが「温泉シャークのコアなファンを生み出す」と思って運用していました。
なるほど、そういう意識だったんですね!
でも、義務感でTwitter(X)を運用していたわけではなく、ユーザーとのコミュニケーションを楽しむことを大事にもしてました。
温泉シャークのファンになってくれる人たちのと交流をすることで、作品が拡張されていくような感覚を抱き続けることができたのも良かったなと思ってます。
お手本のようなSNSの活用ですね!
クラウドファンディングの反省点は?一人で頑張りすぎた。チームを作って役割分担するのがいい。
クラウドファンディングが始まってからも終始盛り上がり続けていた(映画公開を控えた現在まで盛り上がり続けている)ように思うんですけど、この盛り上がり具合は当初の予定通りだったりしましたか?
すごい盛り上がっていただけて嬉しいですね。でも、ある意味では狙い通りに盛り上がりを作れたとも思っています。
43日間というクラウドファンディングの募集期間は、ちょっと長くしすぎて大変な部分もあったんですが、この期間中に盛り上がりを持続させるためのネタ(話題)を満遍なく提供し続けることができたので、計画していた通りに盛り上がりを醸成していけた気がしてます。
流石です…!
最初の打ち合わせのときから「最終的に1000万円以上は目指したい」という話をされていたのが強烈な記憶に残っているんですけど、宣言通りに達成させていますからね。
最初から「1000万円を目指す」と高い目標を立てておかないと、手前の100万円すら達成できなくなっちゃう気がするんですよね。
現実的な目標と、理想的な目標の、両方を考えておく。先々の高い目標を見据えておくことで、手前にある現実的な目標がより達成させやすくなるなと思って、最初から「1000万円」を狙っていました。
まあ、そうやって高い目標に挑むこと自体がネタにもなるじゃないですか。(笑)
その発想は今後起案する人にも参考になりそうですね!
逆に、想定外というようなネガティブなポイントはありましたか?
ほとんどなかったですが、強いて挙げるなら「ほとんど自分一人で取り組んだので頑張りすぎて疲れてしまった」という点かなと。
これからクラウドファンディングに挑戦する人には、チームを作って役割分担しながら取り組むことをオススメしたいです。(笑)
えっ!? 今回のクラウドファンディングに関わる作業は、すべて永田さんひとりでやってたんですか!??
ページ作成からSNS運用まで、凄まじいスピード感で進められていたので、てっきり影のチームメンバーが裏方で控えているのかと思ってました・・・。
全然いないです。(笑)
デザインから何まで全部ひとりでやってました。だからこそ、スピード感を持ってやれたという側面もあるので、一長一短かもしれませんが。
あれだけの量を全部やっていたと考えると、確かに頑張りすぎて疲れますね…。ただ、だからこそのスピード感という話も納得です。
とは言え、ひとりでやっていた事実は衝撃的すぎたので、その辺りの裏話はまた後日に改めて聞かせてください…!
成功の秘訣「サメマシマシプラン」は予想以上の副産物をもたらしてくれた。絶大なPR効果を発揮!
温泉シャークのクラウドファンディングと言えば、やはり「1支援ごとに映画に登場するサメの数を増やすことができる」という【 サメマシマシプラン 】が話題になることも多いかなと思ってます。
あのリターンについての話を伺ってもいいですか?
あのリターンは本当に大成功でしたね!
始まったらネタになって盛り上がるだろうと思っていましたが、それ以上に、このリターンの存在自体がメディアなどで面白おかしく取り上げられて話題になってくれたのは想定外の副産物でした。
元々、従来のサメ映画に対する不満点として「サメの登場シーンが少ない」を口にする人が多かったんです。
それを逆手に取ったアイデアでもあったんですけど、サメ映画ファン達の「俺たちの力でサメを増やせるぞー!」という熱狂のようなものが数値化/見える化されたのが良かったのかもしれないなと思ってます。
さらに、実際に映画として上映されるときに「どのような映像になっているのか確かめたくなる」という意味でも、映画のプロモーションに繋がっていて。本当に大きな副産物です。
僕自身、CAMPFIREパートナーとしてクラウドファンディングの相談に乗るときには
「支援者巻き込み型のリターンを作れないか?」
という発想で考えることが多いんですが、今回のサメマシマシプランは歴代のサポート案件の中でも最大級のクリーンヒットだったなと思ってます…!
ちなみに、興味本位の質問なんですが・・・
完成した映画の中で「ちゃんと432匹を登場させられているか」を確認するのも大変じゃなかったですか?
めちゃくちゃ大変でした。(笑)
完成後に正式にスタッフで数えようと思ったんですが「正確性や客観性の担保」の観点から、ランサーズで “サメを数える仕事” を発注して、ちゃんと計測をしてもらいました。
そこまでしたんですね!!すごい!!
ちゃんと「のべ432匹以上」が登場しているのは間違いなさそうですか?(笑)
そうですね。CGをうまく活用しながらたくさんのサメを登場させたので、間違いなく「432匹」は超えてます!
上映後に発表するかもしれませんが、およそ●●●匹 ※ ぐらいが画面に登場しているようです。(※発表をお楽しみに)
えぇぇ!!!
●●●匹 ※ ですか!??
それは実際に映画館で確認しなきゃですね!!楽しみすぎる!!
クラウドファンディングでたくさんの人に「サメマシマシプラン」を支援していただいたおかげで、これまでのサメ映画と比較にならないほど、より大袈裟に、ちょっと過剰なぐらいの演出をすることができました。
どんな演出になっているのか、ぜひ映画館で楽しんでもらえたら嬉しいです!
おトクなデジタル映画鑑賞券
映画上映も「初動のスタートダッシュ」が一番大事。話題が話題を呼ぶ循環をみんなで作り上げよう
でも、純粋に「全国34館上映」ってスゴいことですよね?
クラウドファンディングが終わった時点で、全国の映画館で上映できるまでの展開になると想像されてましたか?
いやいや、全然です。当初は「都内のどこか一館で上映できればいいかな」と考えていたぐらいなので。(笑)
でも、クラウドファンディングで1140万円という支援をしていただいたこともあり、特撮シーン撮影や楽曲制作に大きな予算をかけることができまして。その結果、映像も音楽も納得のクオリティまでスケールアップすることができたんです。
その手応えを元に、今年の1月頃から映画関係者の方々に見ていただく機会を得て、そこから「まずは全国10館で上映すること」が決定しました。その発表を4月下旬にしたところ、20館30館と上映する映画館が増えて、最終的に「全国34館」で上映していただけることになりました。
上映する映画館が増えていくというのは、どういう要素で決まっていくものなんですか?
僕もそのあたりの知見があるわけじゃないんですが、各映画館の支配人などが上映の判断をする仕組みらしいとの噂を聞いています。
推測にはなりますが、そのときの判断材料のひとつには、クラウドファンディングであれだけの支援が集まったという点も考慮されたんじゃないかなぁと、勝手に邪推しています。(笑)
その上で、多額の支援を集めたという話題が話題を呼び、さらに、サメマシマシプランを切り口にテレビなどのメディアでも何度か取り上げてもらえたことで、より話題が話題を呼ぶ循環が生まれた。
それが上映館数の増えた要因になっているんじゃないかなと…!
話題が話題を呼ぶ。クラウドファンディングの流れがそのまま続いているような感じで進んでいるんですね!
こんな風に盛り上がっていく映画作品ってあまりないんじゃないですか?
今回の温泉シャークのようなインディペンデント映画が、いきなりスタートから30館以上で上映されるのは、なかなか異例の事態だと思います。
上映公開してヒットするかどうかはわからないですが、クラウドファンディングから生まれた小さな火がここまで大きな炎になったという点だけでも、日本映画界における特異な作品になっているんじゃないかなと!
あとは、上映された劇場(映画館)で1週間でも長く上映が続くように、初週のスタートダッシュでどれだけ動員を集められるか。大ヒット作品と呼ばれるところまで成功させたいですね。
クラウドファンディング同様に「最初のスタートダッシュが大事」なんですね!
僕も、公開初日はもちろん、土日も友達を誘って観に行きます!
ぜひお願いします。(笑)
クラウドファンディング発・CAMPFIRE発でヒット映画になったら、それこそ歴史的な作品と呼ばれるようになると思いますよ!
わぁ!!それはめちゃくちゃ嬉しいことですね!!
CAMPFIREパートナーとしても、そんな嬉しいことはないので、周りの人たちにも全力で宣伝しておきます!!(笑)
サメ映画で怖そうな印象もあると思いますが、子どもでも楽しめる映画なので、家族でも映画館で観てほしいです!
映倫(映画倫理機構)でも「G – 年齢にかかわらず誰でも観覧できる」に区分されているので、家族連れで楽しめます!
楽しいエンターテイメント映画なので、ぜひ複数人で観に行って “温泉シャーク体験” を味わってもらえたらなと!
おトクなデジタル映画鑑賞券
今後の展開は?大事にしたいのは軸をブラさないこと。サメ映画ファンに満足してもらえるように。
最後に。まだ気が早いかもしれませんが、今後の展開などで考えていることはありますか?第二弾の構想だったり。
現時点で考えているのは、海外の映画祭に出展することです。
クラウドファンディングの資金で「英語字幕の作成」をすることも出来たので、世界にジャパニーズサメ映画を発信するための取り組みをやっていきたいなと思ってます。
※ 2024年9月にフランスで開催される「パリ・シャークウィーク」で温泉シャークの上映が決定しました(詳細はこちら)
日本らしさを意識して「温泉」を選んだ、という話もされてましたもんね。
サメ映画でサメの登場シーンが少ないという不満点は万国共通な気もするので、海外でもウケそうな予感がします!
それはあると思います。
そもそも、今回の映画を作るときにも、クラウドファンディングをやるときにも、一番大事にしていたのは「どうしたらサメ映画ファンが満足するか」という視点でした。
制作過程を一緒に楽しむのも、SNSの発信も、「コアなターゲットのサメ映画ファンに満足してもらえるか」という軸だけはブレないように考えていて。それが成功の要因だったのかなと思います。
めちゃくちゃ納得です。
振り返ってみると全ての施策が「サメ映画ファンに満足してもらいたい」という軸に沿ってやられていたことを痛感します…!
そうなんですよ。例えば、新宿駅東口駅前のクロス新宿ビジョンで「飛び出すスペシャル3D映像」を流したのも、あんなところにサメを登場させたらサメ映画ファンが絶対に喜んでくれると思ったから。
そういう施策を、ひとつずつ丁寧にやってきた結果かなという気もします。
【飛び出すサメ!】
— 映画『温泉シャーク』7月5日公開♨️🦈 (@hotspringshark) June 12, 2024
新宿駅東口駅前クロス新宿ビジョン
6月20日〜26日 1時間のうち数回放映#温泉シャーク #サメがないている pic.twitter.com/7oGGmQIFWH
クラウドファンディングのプロジェクトページもそうですよね。
誰に喜んでもらいたいのか。誰にメッセージを伝えいたのか。その軸がブレると失敗しやすいなと感じます。
まさにその通りだなと。
これからクラウドファンディングに挑戦する人には「身近な人に熱量の伝わる文章になっているのか」を大事してほしいです。
ネット上での見知らぬ誰かではなく、家族や兄弟、友達などの身近な人や、明確にメッセージを伝えたい相手に、想いや熱量を伝えられるページになっているのか。そこが成功するための一番の秘訣なじゃないかなと思ってます…!
永田さん自身も、温泉シャークの構想を練っている段階で周りの人に話をしていたと言っていたと思うんですけど、そうやって周りの人に熱量を伝えようとし続けてたからこそ「伝わる企画」になったのかもしれないですね!
そうかもしれないですね。
クラウドファンディングをやりたいなら「熱量を伝えること」は避けては通れないので、これから挑戦する人は意識してほしいなと。
CAMPFIREパートナーとしても、今後サポートする人には「伝わる文章になっているか」の視点をしっかりとフィードバックしていきたいと思います!
そして、そのサポートによって『温泉シャーク』のような素晴らしいプロジェクトを1件でも多く生み出していけるように頑張っていきます!
温泉シャークの大ヒットが、これからクラウドファンディングに挑戦する人の希望にもなると思うので、全国上映も全力で宣伝していきますね!
映画『温泉シャーク』は、クラウドファンディングで第一歩を踏み出したプロジェクトです。おかげさまでかなり遠いところまで来ることができました。ここからさらに遠くを目指して頑張っていきたいと思っています。
クラウドファンディングの可能性を広げるためにも、ぜひ大ヒットに向けて、映画好きな人に紹介するなど一緒に盛り上げ続けてもらえると嬉しいです。
バンバン友達を連れて観に行きますね!
公開を間近に控えてお忙しい時期にインタビューの時間をつくってくださってありがとうございました!
こちらこそ、いい宣伝の機会をありがとうございました!
映画『温泉シャーク』をどうぞよろしくお願いします!
おトクなデジタル映画鑑賞券
永田雅之 (ながたまさゆき)
映画『温泉シャーク』プロデューサー
福岡県久留米市出身。熱海在住、映像制作会社 PLAN A 代表取締役。映像プロデューサー、ディレクター、ドローンカメラマン。テレビ番組制作からキャリアをスタートさせ、バラエティ、ドキュメント、情報番組を担当。現在、TV番組・TVCMのほか、プロモーション映像やイベント制作など行う。2020年からは、熱海を舞台とした映画を制作。プロデュース作品『熱海モンスター』『温泉防衛バスダイバー』『カラカサ傘』『ふくしま就活ものがたり』。2023年製作の林家しん平監督作の怪獣映画『忍獣大戦記ジャロン対ゴウラ』では、撮影・編集・ドローン撮影などで参加。
りょうかんにクラウドファンディングの相談をしよう
CAMPFIRE公式パートナーのりょうかん に、クラウドファンディングについての相談やサポートを希望される方は LINE公式アカウント よりお問合せください。
» りょうかんに直接相談ができるLINE公式アカウントの登録はこちら
公式LINE登録者限定!初回オンライン相談(1時間)を無料実施します。クラウドファンディングをやるかどうか悩んでいる方などもお気軽にご連絡ください。
登録特典!初回無料相談付き
相談希望の方は回答ください