クラウドファンディングのメリットとデメリットは?起案者目線と支援者目線の両方を紹介!
クラウドファンディングの「メリット」と「デメリット」について、それぞれ起案者目線と支援者目線の両方から解説します。クラウドファンディングの良し悪しをしっかり理解して、上手に活用していきましょう!
この記事では
「クラウドファンディングのメリットとデメリット」
について、起案者目線と支援者目線の両方から詳しく解説します。
というわけで、はじめまして!
クラウドファンディングコーディネーターの りょうかん です!
この記事では、CAMPFIRE公式パートナーとして毎月複数のプロジェクトを成功に導いている僕が、クラウドファンディングのメリットとデメリットを解説していきます!
クラウドファンディング(CrowdFunding)とは
クラウドファンディングの仕組みは?【概要】
クラウドファンディングとは、「Crowd(群衆)」×「Funding(資金調達)」を組み合わせた造語です。
一般的には「インターネットを通じて不特定多数からプロジェクトに必要なお金を募る仕組み」を指しており、自分の活動や夢を発信することで想いに共感した人や応援したいと思ってくれた方から必要な資金を募ることができます。
クラウドファンディングの種類【購入型・寄付型・金融型】
クラウドファンディングには3種類のタイプがあります。
❶ 購入型:モノやサービス、体験などの商品を「リターン」として販売する(購入できる)
❷ 寄付型:対価性のないリターンを設定できて集めた資金を「寄付金」として受け取れる
❸ 金融型:融資型や株式投資型など「金融の仕組み」を利用して資金を募ることができる
とは言え、一般的に「クラウドファンディング」と呼ばれているのは購入型を指すことが多いので、他の種類はほとんど目にする機会がないかもしれません。
この記事では、主に「購入型クラウドファンディング」におけるメリットとデメリットを紹介していきます。
クラウドファンディングのメリットは?【利点】
クラウドファンディングのメリットは下記の通りです。
起案者側のメリットは?(実施者・プレゼンター)
- 個人や小規模事業者でも資金調達に挑戦できる
- 元手不要で手軽に挑戦できるのでリスクが少ない
- 想定以上に大きな金額を集められる可能性がある
- インターネット上で多くの人に向けて宣伝できる
- 企画に共感した支援者たちがファンになりやすい
購入型クラウドファンディングは、金融機関などからの融資やローンとは違うので、基本的には資金調達に対しての金銭返済の義務がありません。そのため、融資を断られたような企画でも資金調達できる可能性があります。
また、インターネットを使って告知できるので、費用を多額にかけずにプロモーションやテストマーケティングができるツールとしても活用できるのが大きなメリットです。
支援者側のメリットは?(購入者・コレクター)
- 社会貢献的な企画に参加できて満足感を得られる
- 魅力的な商品やサービスをリターンで受け取れる
- 起案者との双方向なコミュニケーションが取れる
クラウドファンディングを通じて、社会的な意義のあるプロジェクトを応援できることが最大のメリットです。
起案者のプロジェクトを詳しく理解してから共感したものに支援することができるので、通常の買い物よりも高い満足度を得ることができます。
クラウドファンディングのデメリットは?【欠点】
クラウドファンディングのデメリットは下記の通りです。
起案者側のデメリットは?(実施者・プレゼンター)
- 資金調達できない可能性がある
- 資金調達の完了に時間を要する
- 手数料などの金銭的負担がある
- アイデアを盗まれるリスクあり
- 起案申請が通らない可能性あり
- 募集終了後もページが残り続ける
- 途中で非公開にすることができない
一方で、必ずしも資金調達に成功するわけではありません。そして、挑戦するには思っている以上の時間と手間がかかる上に、資金が振り込まれるまでの期間に余裕も必要です。
また、トラブル防止の観点から掲載サイト側で「プロジェクト内容」を厳しくチェックされます。審査を通過できずに掲載できない可能性があることもデメリットのひとつです。
加えて、募集を開始してからは原則途中での非公開はできません。もし資金調達に失敗してもインターネット上にページが残り続けてしまうので、プロジェクトの印象が悪くなってしまうリスクもあります。
クラウドファンディングに挑戦する方は、プロジェクトの成功率や失敗しないコツなどの情報を事前に調べておきましょう。
支援者側のデメリットは?(購入者・コレクター)
- プロジェクトを実行されない可能性がある
- トラブルでリターンが届かない場合もある
- 一度支援すると原則キャンセルができない
支援した起案者に倒産などのトラブルが発生して、プロジェクト自体が実行できないパターンもあります。そして、期待していたリターンを受け取れない可能性があることも・・・。
そのため、一度支援してしまうと原則キャンセルできないことがデメリットのひとつです。
出資金に対して保証があるわけではありませんので、支援したプロジェクトが実行されなかったり、リターンとして期待していたモノやサービスを受け取れなかったりしてもお金が返ってくるわけではありません。
ちなみに、CAMPFIREでは、起案者の倒産・横領・持ち逃げなどが発覚した場合に備える「CAMPFIRE あんしん支援保証※」を提供しています。
※ 該当する支援者に支援金額の80%を上限とした保証金を支払う制度
この制度は起案者にも支援者にも費用負担無しで適用されるので、安心してプロジェクトに支援できる環境が整ってきていると思います!
クラウドファンディング成功のためのポイント
クラウドファンディング成功の確率を上げるためのポイントは下記の通りです。
✔︎ 開始前のリサーチ調査
✔︎ 魅力的なリターンの設定
✔︎ ソーシャルメディアの活用
✔︎ 支援者とコミュニケーション
✔︎ プロモーション企画の準備立案
ここで紹介するもの以外にも成功するために実施すべき項目はあります。あくまでも参考にして自分なりに工夫することが大事です。
成功ポイント①:開始前のリサーチ調査
まずは開始する前に類似プロジェクトなどをリサーチ調査しましょう。
・目標金額は適切かどうか妥当かどうか
・どのようなリターンを設定しているか
・どのようなリターンが支援されてるか
・どんなプロモーションを実施してるか
・本文の構成やメイン画像を参考にする
上記のような項目をリサーチして分析することをオススメします。
目標金額など一般的な数値データは独自集計した「【決定版】CAMPFIREの年間統計データ大公開[2022年]」などを参考にしてみましょう。
また、優れたプロジェクトをまとめた『クラウドファンディング名鑑』という企画も実施しているので合わせて使ってみてください。
この事前リサーチや企画設計にしっかり時間をかけることが成功のポイントです。
成功ポイント②:魅力的なリターンの設定
支援する方にとって「魅力的」に感じるリターンを設定しましょう。
・支援してくれそうなターゲット像を明確に描く
・支援者層のタイプ別に適したリターンを考える
・松竹梅の法則の考え方で複数の価格帯を用意する
・数量限定や割引価格など今回だけの特別感を演出する
これらのリターンの工夫をどこまで考えられるかが成功に直結します。
リターン戦略は奥が深いので、しっかり考えたい方は「CAMPFIREパートナー」などの経験豊富なプロに相談することがオススメです。
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成功ポイント③:ソーシャルメディアの活用
クラウドファンディングで多くの支援を集めるためにはソーシャルメディア(SNS)の活用は必須です。
もちろん自分たちでの発信も大事ですが、さらに「支援してくれた人・応援してくれている人にもSNSで拡散してもらえるか」も非常に重要になります。
どうしたら拡散に協力してもらえるのか、自分たちなりに工夫をしてみましょう!
成功ポイント④:支援者とコミュニケーション
一般的なオンラインショップなどとの大きな違いは、支援者とのコミュニケーションを密に取れることです。
プロジェクトの進捗状況を報告したり、要望や意見を聞き入れたり、商品サービスの改善点などをヒアリングしたり、接触機会を増やすことで支援者からの信頼を得ることができます。
これらを実施した結果、リピーターやファンになってくれる人の増えることも多いです。
募集中だけでなく「募集前」「募集後」も含めてしっかりとコミュニケーションを取るようにしましょう!
成功ポイント⑤:プロモーション企画の準備立案
成功するプロジェクトでは「優れたプロモーション戦略」が実施されています。
・SNSの運用投稿
・紹介サイトへの掲載
・活動報告の定期投稿
・ウェブ広告出稿
・SNS広告出稿
・インフルエンサー依頼
・PR記事の制作依頼
・キャンペーン企画
・メディアアタック
・プレスリリース配信
・チラシ(ポスター)
・回覧板/地域誌
・イベント実施
・体験会開催
・展示会参加
・限定メッセージ
・メルマガ配信
・ニュースレター配信
・etc…
上記に挙げたのはプロモーション・マーケティング・アイデアの一部です。
これら1つ1つの項目について、実施するときの細かい工夫などしっかりと戦略を立てることをオススメします。
当サイトでは「優れたプロジェクト特集ページへの掲載(無料)」や「ウェブ広告運用代行サービス(有料)」などでプロモーションのお手伝いをすることも可能です。
その他に関してもアドバイスが必要な方は 公式LINE まで気軽にご連絡ください!
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クラウドファンディング実施の流れ
クラウドファンディングの流れを、起案者と支援者それぞれの立場で簡単に解説します。
起案者がクラウドファンディングを実施する流れ
⑴ 掲載するクラウドファンディングサイトを検討する
⑵ クラウドファンディングのプロに相談する(無料相談はこちら)
⑶ 戦略的にプロジェクトページを作成する
⑷ サイトの掲載審査を申し込む(最短1週間程度)
⑸ 承認されたらページを公開する(資金調達スタート)
支援者がクラウドファンディングを実施する流れ
⑴ サイト内やSNS上で支援したいプロジェクトを見つける
⑵ プロジェクトページを読んで、リターンの内容を確認する
⑶ 募集期間内に支援サイトで支援を申し込む(決済する)
⑷ 募集終了後、活動報告などでプロジェクトの進捗を確認する
⑸ 予定通りリターンが手元に届くのを待つ
クラウドファンディング起案者の注意点【リスク】
クラウドファンディングに挑戦する人向けに、注意点とリスクをまとめました。
- 時間的な余裕のある時期に挑戦しよう
- 利用規約の禁止ジャンルに注意しよう
- 著作権などの法律面はクリアにしよう
- 返金対応すべき可能性も知っておこう
- 発生する税金を忘れないようにしよう
- 手数料の計算漏れがないようにしよう
- 支援者への感謝はしっかりと伝えよう
注意点❶:時間的な余裕のある時期に挑戦しよう
クラウドファンディングは思っている以上に「時間リソース」を必要とします。
- ページ作成
- 企画の検討準備
- 支援者とのやり取り
- 告知プロモーション発信
- リターンの発送作業
- (プロジェクトの実行準備)
特に時間的な負担が大きいのは上記のあたり。
資金的な余裕がある方はプロに外注することも選択肢として検討しましょう。
注意点❷:利用規約の禁止ジャンルに注意しよう
使用するプラットフォームの「利用規約」によっては掲載できないジャンルがあります。
CAMPFIREの場合において禁止されているもの一例は下記の通り。
青少年の保護の観点から不適切と思われるもの
極端に特定個人のための目的と認められるもの
政治活動や宗教活動を目的とするおそれがあるもの
CAMPFIREが認めない第三者への寄附を目的とするもの
エアガン・スタンガン・動物等の生き物などをリターンにするもの
禁止ジャンルはプラットフォームによって異なります。
使用するサイトで類似プロジェクト事例があまりない場合には、事前に運営者側に確認をしておきましょう。
注意点❸:著作権などの法律面はクリアにしよう
クラウドファンディングを実施するときには「法律的な問題」に注意が必要です。
具体的に注意すべき法律は下記のあたり。
- 景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)
- 薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)
- 特商法(特定商取引に関する法律)
などが該当する代表的なものです。
その他にも、
- 著作権や知的財産権の侵害がないか
- 使用する写真や動画は肖像権の侵害にならないか
- 特定商取引法に基づく表示を行っているか
- 妨害的・虚偽的・誇大的な表現を使っていないか
- 加工品のリターンがある場合には食品表示をしているか
- 営業許可の取得前に予約などを受け付けていないか
- etc…
などは確認しておくことをオススメします。
各プラットフォームの掲載審査で事前にチェックされますが、基本的には起案者自身で最終的な確認を取る必要があります。不安な方は法律の専門家に相談しておきましょう。
注意点❹:返金対応すべき可能性も知っておこう
返礼品を配送できない事情などが発生した場合、支援者に対して【返金】をしなければならない場合もあります。
実際に「クラウドファンディング失敗例」の中には、支援は集まったものの制作できなかったり詐欺のような形になってしまい、返金対応することになった事例もあります。
すでに資金を使ってしまっていると赤字になることもあるので注意しましょう。
注意点❺:発生する税金を忘れないようにしよう
クラウドファンディングで得た資金は「売上」の扱いになります。
そのため、所得税や法人税、消費税などの税金が発生します。
法人や個人事業主の場合は、プロジェクトに関する必要な経費は計上することができますが、個人の「雑所得」で申告する場合には経費控除が使用できないので注意が必要です。
詳しい注意点などは必要に応じて税理士や弁護士などの専門家に相談しましょう。
注意点❻:手数料の計算漏れがないようにしよう
クラウドファンディングでは平均して「15~20%」の手数料が必要です。
目標金額は達成したものの「手数料」を計算してなかったことで、本当に必要な資金が不足してしまうこともあります。プロジェクトの実行ができなくなると困るのはあなた自身なので、必ず忘れずに計算に含めるようにしましょう。
なお、各プラットフォームの手数料については「手数料の安いクラウドファンディングは?【計16サイトを比較】」を参考にしてみてください。
注意点❼:支援者への感謝はしっかりと伝えよう
クラウドファンディングで支援してくれた方々は、プロジェクトに魅力を感じてくれている共感度の高いファンと言えます。
支援者をないがしろにすると、今後のプロジェクトを応援してくれる方が少なくなってしまいます。コアなファンの方々には、丁寧にしっかりと感謝を伝えるようにしましょう。
まとめ:クラウドファンディングはプロモーションツールとして利用しよう(宣伝効果が高い)
というわけで、クラウドファンディングのメリットとデメリットを紹介してきました。
起案者側と支援者側に分けてまとめると下記の通りです。
クラウドファンディングのメリットとデメリット【起案者】
- 個人や小規模事業者でも資金調達に挑戦できる
- 元手不要で手軽に挑戦できるのでリスクが少ない
- 想定以上に大きな金額を集められる可能性がある
- インターネット上で多くの人に向けて宣伝できる
- 企画に共感した支援者たちがファンになりやすい
- 資金調達できない可能性がある
- 資金調達の完了に時間を要する
- 手数料などの金銭的負担がある
- アイデアを盗まれるリスクあり
- 起案申請が通らない可能性あり
- 募集終了後もページが残り続ける
- 途中で非公開にすることができない
クラウドファンディングのメリットとデメリット【支援者】
- 社会貢献的な企画に参加できて満足感を得られる
- 魅力的な商品やサービスをリターンで受け取れる
- 起案者との双方向なコミュニケーションが取れる
- プロジェクトを実行されない可能性がある
- トラブルでリターンが届かない場合もある
- 一度支援すると原則キャンセルができない
それぞれのメリット・デメリットを理解して、充実したクラウドファンディングライフを楽しんでください!
クラウドファンディングに挑戦したい人は、多数のプロジェクトを成功に導いてきたCAMPFIREパートナーの僕に気軽に相談してください!
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