クラウドファンディングのよくある誤解!勘違いしたままだと失敗するので気をつけよう【根拠あり】
クラウドファンディングに挑戦する人が知っておくべき「よくある誤解」をまとめました。勘違いしたままだと必ず失敗するので、落とし穴を避けるための参考にしてください。
この記事では、クラウドファンディングに初めて挑戦する人に向けて
「勘違いしたままだとヤバい誤解」
をまとめています。
誤解である根拠も合わせて載せているので、失敗をしないためにも最後まで読んでみてください。
というわけで、はじめまして!
クラウドファンディングコーディネーターの りょうかん です!
当サイトを運営しながら、CAMPFIREの公式パートナーとして毎月複数の起案相談に乗ってプロジェクトを成功に導くサポートをしています!
この記事の執筆時点で通算1.6億円以上の調達に貢献してきました。(2024年1月末時点)
というわけで
クラウドファンディングに淡い期待を抱いている方のために「よくある勘違い」について解説していきます。
なお、失敗例を知りたい方は「クラウドファンディング失敗例14選!有名人・炎上・持ち逃げ・裁判・トラブル事例を紹介!」にまとめているので、こちらを参考に!
クラウドファンディングに対するよくある勘違い【3選】
クラウドファンディングに挑戦しようとしているあなたに質問です。
あなたは「クラウドファンディング」に対して、下記のようなイメージを抱いてないですか?
❶ 掲載すればお金が集まるもの
❷ 有名人しか集められないもの
❸ 資金調達するためだけのもの
ひとつぐらいは「えっ、違うの!?」と思ったのではないでしょうか。これらはすべて誤った認識です。
実際のところは
が、正しい認識です。
意外に思われるも項目もあるかもしれませんので、ひとつずつ根拠を元に説明していきます。
勘違い①:掲載すればお金が集まるんでしょ? ⇒ 集まるわけがありません!
クラウドファンディングについて最もよくある勘違いが「掲載したら自動的にお金が集まってくる」というもの。冷静に考えてみてください。
そんなわけありません
世の中そんなに甘くないです。
実際に、2022年1月に業界最大手のCAMPFIREで終了したプロジェクトにおける成功率は「約47%」ぐらいでした。
プラットフォーム(サイト)によって数値はバラツキますが、業界全体としては 平均50%程度 と言われています。傾向として徐々に成功率は上がってきているようです。
ちなみに、より正確なデータを参考にしたい人は「2022年にクラウドファンディングCAMPFIREで終了した全プロジェクトを分析した統計データ」を参照ください。こちらでは「達成金額」や「支援者数」「支援単価」などの平均値および中央値も記載しています。
では、どうすればお金は集まるのか?
それは・・・
しっかり戦略的に準備して
知人にも支援をお願いして
主体的に発信告知を続ける
を愚直にやるしかありません。
中には「今まで知らなかった人からの支援を集めたいんだ!」と思っている人もいるでしょうが、知人からの支援(=信頼)も集められない人に見ず知らずの人からの支援が集まるわけないのです。
クラウドファンディングは「うちでの小槌」でも「金のなる木」でもありません…!
でも、逆に言えば、
・戦略的にしっかり準備できる
・知人にも支援をお願いできる
・自分から積極的に発信できる
という人あれば、知らない人からも支援を集められるので安心してください!
勘違い②:有名人しか上手くいかないでしょ? ⇒ 一般人でも成功はできる!
「じゃあ結局は有名な人しか上手くはいかないってことでしょ…?」
なんて卑屈になってしまっている人には、クラウドファンディングのプロとして断言しておきます。
認知度の高い人でも失敗する
認知度の低い人でも成功する
つまり、有名かどうかはクラウドファンディングの成功率には関係ない、ということです。
本当に芸能人でも失敗するの?
と疑っている方もいるかもしれないので、実例を紹介しておきます。
ロンドンブーツ1号2号「田村淳」の失敗例【クラウド遺言サービス】
テレビでも数多くのレギュラー番組に出演している芸人の田村淳さんは、2017年夏にクラウドファンディングに挑戦して【達成率43%】の結果に終わってます。
支援総額だけ見れば433万円と集まっているように感じるかもしれませんが・・・
50万円の高額リターンが4件購入されており、支援総額のほぼ半分はたった4名から集まったお金なんですよね。そう考えるとあまり盛り上がってない感じがしませんか??
認知度の高い田村淳さんでも簡単に成功するわけではない、ということがわかってもらえたのではないでしょうか。
他にも、タピオカブームの火付け役とも言われるグルメ系インフルエンサー(Twitter42万人, Instagram21万人のフォローワーを抱えていた)のプロジェクトでも大失敗例がありました。
このプロジェクトでは、50万円目標に対して 全8名からの2.2万円の支援 しか集められずに終了しています。(参照)
SNSのフォロワー数が多くても成功するわけじゃない好例です。
その他の有名人失敗事例は「クラウドファンディング失敗例14選!有名人・炎上・持ち逃げ・裁判・トラブル事例を紹介!」にまとめていますので、合わせて参考にしてみてください。
一方で、SNSのフォロワーが少ない方でも、多数の人たちから支援を集めた事例もたくさんあります。
例えば、埼玉県小川町で活動するNPO法人あかりえは、Facebookのフォロワー400人未満、Twitterのフォロワーは30人程度でしたが、芸人の田村淳さんの2倍以上となる【 268人 】から支援を集めました。
他にも、発酵スパイス研究家の新谷紘平さんは、Twitterのフォロワーは600人程度、Instagramのフォロワーが2000人ちょっとぐらいいる方ですが、田村淳さんの3倍近くとなる【 339人 】から支援を集めています。
このように多くのフォロワーを抱えたインフルエンサーや知名度のある有名人ではなくても、共感されるストーリーを持っている方や自身の企画を熱量高く伝えていける方であれば、十分に支援を集めることが可能です。
なので
知名度 ≠ 成功度
必要なのは熱量やストーリー
と覚えておきましょう。
勘違い③:資金調達をするだけの方法でしょ? ⇒ お金じゃない狙いもある!
「わかったわかった。ちゃんとストーリーを熱量持って発信すればお金が集まるのね!」
と早合点してしまうと、クラウドファンディングの本質に気づくことはできません。
一般的には「資金調達の方法」や「寄付集め」などをイメージされやすいクラウドファンディングですが、実は お金以外にも得られるものがある って知ってますか??
日本では、東日本大震災や熊本大地震などの災害支援や、新型コロナウイルスに伴う店舗支援の文脈で認知が広がったので、特に【寄付】のイメージが強いと言われています。
しかし、クラウドファンディングを寄付などを中心とした「資金調達方法」とだけ捉えているのは非常にもったいない!
お金を集めること以外にも、
- 資金集め・資金調達
- 予約販売・先行販売
- プロモーション・PR(認知拡大)
- テストマーケティング
- コアなファンの獲得
などなど、クラウドファンディングにはたくさんの目的を狙うことができるんです!
特に【 認知拡大 】の効果は思っている以上に大きなものがあります。
簡単な内容になりますが、それぞれの意味を解説していきますね〜!
① 資金集め・資金調達
これは説明不要でしょう。クラウドファンディングを通じて資金調達をすることができます。
② 予約販売・先行販売
近年のトレンドとしては商品やサービスの予約販売(先行販売)にクラウドファンディングを利用する事例が増えてきています。特に「Makuake」や「GREEN FUNDING」「machi-ya」などは予約販売プラットフォームと言っても過言ではありません。
③ プロモーション・PR(認知拡大)
通常のネットショッピングとクラウドファンディングの大きな違いは「プロモーション効果」だと思います。
・想いを余すことなくたっぷり伝えられる
・SNSでの拡散に協力してもらいやすい
・新聞やテレビなどに取材してもらいやすい
などはクラウドファンディング実施で得られる強いメリットです。特に、地方都市だとメディアに取材してもらいやすくなる点は覚えておきましょう。(具体例を載せておきます)
④ テストマーケティング
物販系のプロジェクトの場合、クラウドファンディングを「テストマーケティングツール」として使うことができます。新商品や新ブランドでの反響をチェックすることで、
・話題になればその後も販路を拡大していく
・話題にならなければ販路の拡大を止めておく
という判断材料にすることが可能になります。上手に使いましょう!
⑤ コアなファンの獲得
さらに、クラウドファンディングを通じて自分たちのアツい想いを伝えられるので、その想いに触れた「コアなファン」を集めることも可能です。
近年話題になっている販売マーケティングモデルの【 D2C (Direct to Consumer) 】にも繋がるツールだと思うので、ファンと直接コミュニケーションしてブランドを広げていきたい人にも適してます。
このように、資金調達以外にも多くのものが集められるということが伝わったでしょうか。
個人的には【 消費者の購買プロセスをすべて一気に満たせる最強ツール 】だと思ってます。
まとめ:クラウドファンディングの誤解を避けて成功しよう!
というわけで
この記事では、クラウドファンディングに対する「よくある勘違い」について解説してきました。
改めて、初挑戦の人が覚えておくといい誤解と正しい認識をまとめておきます。
勘違い①:掲載すればお金が集まる
⇒ 自分たちで工夫して積極的に発信しないと集まりません
勘違い②:有名人しか上手くいかない
⇒ 認知度が高くても熱量やストーリーがなければと失敗する
勘違い③:資金調達するだけの方法
⇒ お金以外にも認知やファンを集められるプロモーションツールである
クラウドファンディングに対する勘違いを取り除けた状態で、プロジェクトページの作成に向けて準備を始めてみてください!(準備を始める前に「プロセスの全体像」を知っておきたい人はこちら)
「よくある勘違いは払拭できたけど、自分ひとりで進めるのが不安だ・・・」
という人は、僕のような CAMPFIREパートナー を頼ってみてください!相談は無料で受け付けているので、気軽に連絡していただけると嬉しいです!
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